シュ・ミゼラブル

趣味多すぎてパンク。雑な感想、メモ

三浦大知さんのシングル盤『I'm Here』を入手して幸せ

今の三浦大知さんの音楽を知ることができる、強すぎる最新シングル盤『I'm Here』

I'm Here(CD+Blu-ray Disc)

I'm Here(CD+Blu-ray Disc)

これがシングル盤って…冗談も大概にしてほしいんですけど。ミニアルバムの間違いでは?
フラゲ日の2020年1月14日、「三浦さんの新曲~♪『COLORLESS』も先に配信で聞いてるし、『I'm Here』もCDTVで聞いたし!いい曲やんな~!ま、MV楽しみ!」という軽いノリで再生したわたし。数分後――

合掌(PCの前で念仏を唱えないでください)。

このCDには
1.I’m Here
2.Nothing is all
3.COLORLESS
の三曲が収録されているのだが、完全にいい。どの曲も最高。どの曲も完全に最高。
どんなブログや感想を読んでも、個人的に響いた部分を残さないと気が済まない気持ちでいっぱいなので、ここに記さんとす(唐突の土佐日記テイスト)。

ちなみにわたしはライターでもなければ音楽通でも専門家でもないので、ただただ主観の「好きなところ」を述べているだけです。詳しい解説は音楽ライターの白原ケンイチさんという方がしていらっしゃいます。分かりやすくて心地よい記事でこちらはとても好き。(最後にリンクを貼っておきます。)

1.シングル盤って一体?誰かが決めたライン

『Unlock』収録の「Wanna Give It To You」や『(RE)PLAY』収録の「Look what you did」、『U』収録の「Complex」等、所謂《カップリング曲》でも素晴らしい楽曲が多い三浦大知さん。
中でも「Yes&No」「Forever&Always」を収めた『Cry&Fight』と、「Breathless」「Perfect Day Off」を揃えた『Be Myself』は特に好きで、よくセット聞きをしている。

そこで今回の『I'm Here』。
ここに収録されている3曲とも異なったテイスト。まるで「どうぞ、今の三浦大知はこういう音楽できますから。」ってプレゼンされているみたい。今の三浦さんがトラックメイカーの方たちと生みたい音楽を3曲に濃縮した、名刺みたいなシングル盤。ちなみに3曲とも作詞:Daichi Miura。
ていうかそもそもシングル盤って何なの?その定義までも覆してきた。
そもそも発売日の2日前である2020年1月13日のインスタライブにて(だったと思う)、三浦さん自身が「表題曲、カップリング曲とか考えて作ってない。」と言ってしまってるんですね。自由な人だな。もうご本人がそう言ってしまってるならそういうことです。
なので、まだ未聴の人がいるなら是非この3曲セットで聞いてみるべき。

2.悟りと寄り添いの『I'm Here』

「I'm Here」

作詞:Daichi Miura 作曲:UTA 編曲:UTA

三浦さんの最近の楽曲は「自分の殻を破っていけ」「自分を信じて歩め」「自分らしさを誇りに」みたいなメッセージのものも多くて、実際自分もその曲たちに支えられている。
今回の『I'm Here』も「支えてくれる曲シリーズ」の一つではあるけども少し角度が他と違う。この曲は寄り添って一緒に歩んでくれるような、優しく柔らかい光で聞く側を包み込んでくれる。それはメロディもだし、歌詞も。

何処にも行きたい場所がない 明日を描く気にもなれない 頭と心の中を歩いても やりたい事一つ見つからず ああ また目を伏せた

自分の歩む道に自信が持てないので、その先を考える気にもなれない。何をしたいか自分でもはっきりせず、喪失感がある。「自分に何があるのか?何もできないのではないか?」自己嫌悪、負のループ。そこへサビの

何もない自分をただ生きていけばいい わからないまま そのまま ありのまま そのまま

...「何もない自分=何もできない自分」そう思ってしまいがちだけど、「”まだ”何もない自分」なのではないか?未来に向かってただ「自分のために」生きて、色んなものを得ながら今と未来を繋げていけばいいんじゃないか。無理に「何か」になろうとする必要はない。欲張らず、自分らしさを大切にして少しずつ歩めばそれでいい――
これはまさに悟りでは。わたしの禅センサーが悟りメッセージを受信した。大知菩薩による般若心経の可能性がある(は?)。
この現代社会、自分探しで疲れている人はたくさんいると思うけど無理して急ぐ必要はないんだな。疲れてる人こそこの曲を聴い たらいいと思う。

s**t kingzとのMV

コレオはシッキンことs**t kingzと三浦さんのコラボ作品。
とりあえずみればわかる。5人の動きのキレとシンクロがまるで一つの生き物みたいだし、運動量がめちゃくちゃ。なんでこれで歌えてるのか謎。
もうこれは筋肉体操の一種と言っても過言ではないのでは?どうなってるのか気になって延々に観てしまう。 www.instagram.com

山梨県の西湖で撮影されたそうだが、三浦さんが湖の中で舞うところは水しぶきさえもアート、清らかで美しい。コレオで好きな部分はグッバイ~って手をうねうねさせるところとジャケットを掴むところ。

どんなMVかはご本人の実況をどうぞ(笑)

(冒頭、MVがリリース日にYouTube公開できない話は少しご不満そう)
「踏み鳴らしてッ!あ!終わった…はあ…」のところめっちゃ笑った。

余談:ちなみに1/18のCDTVでの披露はご覧になりましたか。跳ねたときにトップスがペロンってめくれてかっこいいベルトが見えてめっちゃテンションが上がった。策士…

3.湿度が高めの『Nothing is All』

「Nothing is All」

作詞:Daichi Miura 作曲:SUNNY BOY、Daichi Miura 編曲:SUNNY BOY

I'm Hereが光ならばCOLORLESSは闇、そしてこのNothing is Allはその中間。間接照明やろうそくの揺らめきが見えるような。
多くのレビューは何故だかI'm HereとCOLORLESS中心に語られがちだが、このNothing~も絶対に外したらあかんと思っている。
トラックメイカーのSUNNY BOYさんは三浦さんとは元来ゲーム仲間だったが今回初コラボらしい。

湿度のあるしっとりとした空気感に、いつもより高めで少し甘えたような歌声がのった『Nothing is All』。裏声が中性的にも聞こえる。
エキサイエキサイしている三浦大知さんしか知らない人が聞いたらちょっと驚くかもしれないテイストの曲。でもこういう曲もナチュラルセクシーに歌っちゃうのが三浦さん。実は結構こういうタイプの楽曲も多い。

『BeMyself』に収録の「Breathless」もしっとりしていて最高に好きな一曲だけど、そちらは夏の少し蒸した汗ばむ感じの湿気、ミストサウナ。「Nothing is All」の方は眠気に誘われているような心地よさもある、じわっとした湿気。
そんな歌声で語られるのは、共にいるだけでその時間が幸せという心地のよい愛。共にいる時間がすべて貴重である、無駄はない。これもまた悟り。

何にも無い この時間が何よりも愛しい 誰もが求めたもの ほら重ねた手のひらに

良すぎ....。幸福感があふれる「無」。
繰り返されるメロディとリズムも癖になって耳から離れない。
良すぎ。

4.独自路線を宣言する『COLORLESS』

「COLORLESS」

作詞:Daichi Miura 作曲:UTA,Daichi Miura 編曲:UTA

光、中間、そして闇。
単なる真っ暗な闇ではなく、薄暗く色が識別できない空間に鋭く響かせているようなイメージ。
上述の2曲とはまたテイストが違い、強い「主張」を感じる。
「限られた時間内に生きる中で、敷かれたレールをわざわざ探して枠にとらわれている暇はない」「カテゴリに自分から嵌まっている必要はない。自分は自由に生きるけど、君は?」そんなメッセージがグサグサ、キレ良く刺さる。

ちなみに三浦さんは2013年11月、アルバム『The Entertainer』リリースに際したインタビューでこう語っていた。

music.emtg.jp

三浦:基本的に三浦大知の音楽はカテゴライズできないものになっていくといいなと思うので、自分たちが作りたいものを振り切って作るという感じでしたね。

2020年現在、既にカテゴライズできなくなっていってますよ。ポリシーを貫いていて、かっこいい。

FNS歌謡祭のパフォーマンスは伝説になった

アリーナツアーのオープニングで既に楽曲とパフォーマンスを観ていたが、実際に画面上ではっきり全貌を確認できたのは2019年12月4日 日本時間23時頃、FNS歌謡祭にて。
MVも白と黒のコントラストの中でセルフシンクロをしたりでめちゃくちゃかっこ良いから絶対観るべきだけど、FNS歌謡祭のパフォーマンスがあまりに伝説すぎて忘れられない。
世間に発表されたてほやほやの曲(先行配信スタートが12月4日)をいきなり“大衆”に、しかもあのハイクオリティで見せつけ「ここにルールはない、やりたいことが正解」と宣言してしまう三浦大知さん、反社会的勢力か?強すぎる。
12月4日は「世界カラーレス宣言の日」に制定しよう。
始まりは(あっ、今回は一人なのかな?)と思わせ、いきなりカメラが引きになるとお馴染みのShingoさんPURIさんなどダンサーが三浦さんを取り囲んでいて、しかも重力を感じない動きをしていて、、、もうこの話やめよう。思い出すだけでもテンションが上がって止まらなくなるので。
とにかくかっこ良くて美しくてプライドを感じるパフォーマンスだった。

ダンスが立体曼荼羅

MVでもFNS歌謡祭でもそうだなんだけど、そもそもダンサーの皆さんが強すぎる。三浦さんを取り囲む神々なのか?その陣の中で宇宙が発生してるこの概念はまさに東寺(教王護国寺)の立体曼荼羅
toji.or.jp

あんまり自分でも何を言ってるのかわからないけど、このダンスを見ると頭に立体曼荼羅が思い浮かぶ。

コレオの好きなところは上半身が斜めになってるところ?とサビで右手を上げてゆっくりするところ?。説明が上手くできないので実際に観て確認してほしいけど、このあたりの動きは宇宙を感じる。後者の部分は目を閉じて微笑むところも好き。
「もっと自由に」で自由にそれぞれが思い切り動くけど、そのあとまたすぐに揃うところもかっこいい。
ダンスの詳しい技術とかわからなくても自然と鳥肌が立つ。足さばきの美しさも見とれる。

5.おわり

長々といつも通りの拙い語彙力で述べてしまった。
丹精込めて紡がれた作品が放つメッセージが強くて、拙くても自分がどのように受信したか「お返し」せずにはいられなかった。
一言で言えば「凄い」「やばい」なんだけどそれではいけない、なにか!と思わせてくれる、そんな作品に出会えるのは幸せなことだな。
わたしも可能性を自分で狭めず、自分なりに「自分」を作っていこう、そう思えた。

おまけ

白原さんのレビュー realsound.jp realsound.jp
MV購入できます music-book.jp ちゃっかり行った「Where is DAICHI?」キャンペーン

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