シュ・ミゼラブル

趣味多すぎてパンク。雑な感想、メモ

プロ侍、山本耕史がニートから侍になる話『愛のレキシアター「ざ・びぎにんぐ・おぶ・らぶ」』

愛のレキシアター「ざ・びぎにんぐ・おぶ・らぶ」感想

※ネタバレあり

原作・演出:たいらのまさピコ(河原雅彦)

上演台本:たいらのまさピコ(河原雅彦)・大堀光威

音楽:レキシ/音楽監督:ヒロ出島(山口寛雄

振付:梅棒

【出演】

山本耕史 松岡茉優 佐藤流司 高田聖子 井上小百合(乃木坂46)

前田悟 浦嶋りんこ 山本亨 藤井隆八嶋智人

梅澤裕介 遠山晶司 楢木和也 野田裕貴/巽徳子 YOU 碓井菜央 佐久間夕貴 五十嵐結也 永井直也/カイル・カード サラ・マクドナルド

*・*・:::・*・*:::・*・*:::・*・*:::・*・

観劇日時

2019年3月31日(土)13:00~ @オリックス劇場(大阪)

*・*・:::・*・*:::・*・*:::・*・*:::・*・

 

NHK時代劇枠御用達俳優であるプロ侍、山本耕史ニートから侍になる話。

それが愛のレキシアター『ざ・びぎにんぐ・おぶ・らぶ』である。 www.rekitheater.jp

当初「あのレキシの名曲たちがミュージカルになる!」というニュースを目にした時「いやいやまた舞台化かい~何でもかんでも最近は舞台にミュージカルにって…ってレキシ?あのレキシ?(レキシの表情の絵文字)」と混乱したことを覚えている。

ただ、大阪公演の期間は年度末なのでなんとなく(ただとにかくなんとなく)バタバタしている時期に感じ、「どうする…念願の山本耕史も観れるが…見送るかもしれない…レキシが出る訳じゃないしな…。てか本家のライブ行くし(マウント)?御免!」と一時見送っていた事実をここに公表し、謝罪いたします。

 

2月。(BGM♪ほら貝の音)

大阪城ホールのアリーナにいた。去年の夏から楽しみに待ちわびていた『レキシ TOUR 2018 まんま日本ムキシばなし』ファイナル公演である。

無論大盛り上がりでわたしも大暴れした。

そこにゲスト兼レキシアターの宣伝で八嶋智人さん(レキシネーム劇団シキブ)が登場、華麗なダンスと八嶋節を披露していた。

「やっぱりレキシの歌サイコー!レキシアター一時見送ってごめん!行きます!!(稲を振りながら)」と観に行くに至ったのだった。

 

ちなみにこの感想、「なんだかよくわからないけど、とりあえず楽しかったのかな」ってことくらいしかわからないです。少なくとも自分で見返してそういう気持ちになった。

あらすじに関してはうまく説明できないので、なんか適当に検索して見つけてください。

 

 

まさかのお葬式オープニング

いきなりレキシこと池ちゃんのお葬式映像から始まって笑う。

ストーリーは、弔問に来たいとうせいこう氏(足軽先生)が「今までの作品をどうやって残していこう」と嘆いていると、河原さん(演出)が登場し「ならミュージカルにしよう!」って提案し始めてどうにかこうにかなって、最終的に八嶋さんにレキシが憑依するという展開。

「あ~もうレキシだな、今から何が起きてもレキシの世界だから」という非常に寛容な気持ちになれてしまう。すでに観客はレキシーランドに引きずり込まれているのだ!(てかレキシーランドって何?)

 

NHK御用達侍がニートから侍になる話

一番初めに使うやすりレベルに粗い粗筋。

主人公・織田こきん君山本耕史さん・引きこもり歴25年)が歴女アイドルカオリコ様松岡茉優さん)に憧れて日本史の勉強を始め、いきなり『夢の国・レキシーランドに迷い込み、そこで色々あり揉みくちゃにされつつ人間として成長し、最終的にニートを卒業してハッピーエンドという話である。

NHKの時代劇御用達侍であるはずの山本耕史さんがまさかのクズニートだったのだが(詳細は後述)、最後は武士の姿で馬に乗り、殺陣を披露してくれる。見どころです。

 

実質ユニバ

正直ミュージカルなのかと言われたらちょっとわからないが、マンマ・ミーア的な感じで展開していくのでまあミュージカルなのかな。楽しいからどっちでもいいや。

こきん君(山本耕史)たちとカオリコさま(松岡茉優)が突如送り込まれたレキシーランドそこはウォルト・レキシープレゼンツの夢の国。ウォルト・レキシーて。

明らかに某かわいいネズミ君たちがいる国の模倣だが、どっちかといえばユニバ(我が大阪が誇る巨大エンターテイメント施設ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの意)だった。この舞台そのものが客席参加型のアトラクションみたい。オリックス劇場に来たつもりだったが、桜島だったのかも。

 

山本耕史を褒めるコーナー 

歌がうますぎ山本耕史

山本耕史さん(以下、ヤマコー)の役は引きこもり歴25年のプロニート織田こきん君(その過去には複雑な事情があるのだが)。

黒縁メガネと上下ジャージのもうダメダメルックスで、趣味はネットサーフィン、母親にはLINEで「カレーを作れ」と命令しちゃう感じのクズである。歌を歌わせたあかつきにはカスカスフラフラな歌声が聞こえてきそうである。

あのキメ顔が似合うヤマコーさんが、あの現代に生きるサムライことヤマコーさんが、持ち前の役者魂の力で見た目も話し方も根暗引きニート野郎にしか見えない。この姿見るためだけでも来た甲斐あったなと思った。

そんなクズオタ版ヤマコーが歌う場面になると、急に中の人が出てきた。

圧倒的な声量&美声で我々を包み込んでしまった。「いや…上手すぎる歌!!」って思わず粗品になったわたし。見た目とのギャップ!!急にオンステージ!!私の中に棲む粗品、ツッコミまくってた。

今まで「あ!ヤマコーさんの舞台(ミュージカルに限らず)観なくちゃ!」と思ってた割に何故か未見だったのだが、生歌まで拝聴してしまった。サンキューレキシアター。

 レキシ愛と山本耕史

正直この舞台は実質ヤマコーシアターだった可能性がある。

レキシの楽曲で紡がれる舞台なので、無論レキシへのリスペクトと愛は感じたが、それに負けず劣らぬfor山本耕史へのBIGLOVEを感じた。

とりあえず八嶋智人山本耕史への愛は爆発していたし、制作側の愛も感じた

なんでもできちゃう山本耕史、歌も抜群山本耕史、ダサイ役もかっこいい役もできちゃう山本耕史山本耕史ラブ!俺たちの山本耕史を見ろよ!スゴイだろ!っていう声、聞こえてきた気がする(幻聴の可能性もある)。

 土方歳三ご本人登場

大河ドラマ新選組!』で自我が目覚めた(?)このアカウント、感無量。

あの、土方歳三さん(洋装エディション)が大阪に!オリックス劇場の舞台に!いらっしゃったのですね~ヤバイな。双眼鏡越しに目から栄養を吸収するように見てしまいましたね。

つまりヤマコーさんが土方歳三の姿で、土方歳三になりきって登場したのですね。『新選組!』を見ていた頃からしか過去の記憶がはっきりしてないといっても過言ではない自分は、思わず合掌してしまいました(神格化)。しかも八嶋さんに対して「武田観柳斎だか知らねえけど~」的なこと言ってた。ファンサ、オイ!過剰摂取により卒倒。

 

演出家の闇を感じる第二幕

ここまでほぼヤマコーさんの話しかしてない。

とにかく、笑いを織り交ぜながらユニバのアトラクションみたいに勢いよく進んでいく第一幕なのだが、第二幕あたりから暗さを見せ始める。

歴史操作による世界(レキシーランド)の歪み?だったり、ウォルトレキシー(って何だよ)が磔になったり、こきん君の架空のキャラ(ヨシツネ・佐藤流司君)と明智藤井隆さん)が暴走したり、血生臭い展開に。

演出家はレキシネームたいらのマサピコこと河原雅彦さんで、『人間風車』とか『ライチ☆光クラブ』等の演出をしている。思わぬ闇展開でちょっと(ぞわ・・・)と演出家の闇を感じたが、最終的にはこきん君の自立、カオリコ様の過去との決別、そして二人が結ばれてハッピー♪で感動なラストだったので安心した。

 

レキシの楽曲、最高

レキシの楽曲は何かのオマージュだったりするものもあるし、キャッチーなのであんまり曲を知らない人でも楽しく盛り上がれると思うし、ラップとかロックとかファンクとか幅広くて面白いと思う。

おそらく今回観た人の中にもレキシをあまり知らない人もいたと思うが、最後の『狩りから稲作へ』では客席全体が稲穂を振りながら盛り上がっていた。

実際に「2曲ぐらいしか知らんかったけど、楽しかったしライブ行きたくなった」って声も聞こえたし。

無論わたしは勝手に盛り上がり、思わず立ち上がりそうになったし、なんでスタンディングじゃないんだとまで思ってしまった。お芝居だからです。

あと時々鳴るチャイムが『歴史ブランニューデイ』のイントロだった。好きな曲なので「あるんだ!いつフルでやってくれるんだろう」と勝手にワクワクしてしまっていたのだが、使用されたのはイントロだけだったのでこれは悲。

『参勤交代』

エレクトリカル参勤交代笑った。参勤交代がエレクトリカルパレードの発想はなかった。明智さん(藤井隆)曰く時間稼ぎシーンだったらしいが、めっちゃ好きだった。

『きらきら武士』

名曲。feat.椎名林檎女史(レキシネームDeyonná)の楽曲。

武士になって狩衣を纏ったこきん君が、暴れん坊将軍みたいな白い馬に乗って金の紙吹雪が舞っている姿が単純に美しかった。

きらきら武士は大人数で聞けば聞くほど気分が昂揚して最高にハッピーな気分になる。この曲で退場する結婚式、どうですか?

『KMTR645』

ネコカミノカマタリことキュウソネコカミとのコラボ曲。

この舞台でKMTR645やるって知ったときから脳内の40%くらいはこの曲のことばかりだった。物販で645Tシャツを見つけた時は大興奮し、秒で買った。

ちなみにキュウソのキーボード・ヨコタさんも同じ日に観劇をしていたらしい。

 肝心なKMTR645シーン、本来キュウソのオカザワさんが掻き鳴らすかっこいいギターソロのシーンを、ヤマコーさんが弾いていて(生演奏)、めっちゃめちゃにかっこよかった。この人何でもできるな。その裏にはきっと負けず嫌いな努力があるんだろうな。

本家もお喜びです。

それから、どさくさに紛れてあのふんどしダンサーが赤ふんどしで華麗に舞っていて幻覚を見ているのかと思った。五十嵐結也さんhttp://yuyaigarashi.com/)とおっしゃる方なのですね。

というのも、前日にお笑い番組トレンディエンジェルの斎藤さんによる『Lemon』(紅白パフォーマンス)のパロディをしているのを偶然視聴しており、そこで例の五十嵐さんが小春ポジションで華麗に舞っていた。「誰?説明は?えっ赤ふんどし…っていうか華麗!」見た目のいかつさに似合わぬ柔軟さと計算されたポジショニングが刺激的だったので、脳内に焼き付いていた。

その次の日にまさかあの謎ダンサーを目にするとは思っておらず、タイムリーにもほどがあったが、正体が分かってすっきりした。華麗だった。

キャスト

出オチの藤井隆

モニター「引きこもりサポートネットワークの明智藤井隆さんの顔)」

もうそれだけで笑うやん。爆笑した。藤井隆さんの優しそうな笑顔、似合う。そしてアケチノキモチ歌わせようとしてるのもろバレ。歌ってました、ステキだった。

高田聖子さんが怖い

こきん君のママ役。やっぱ凄いし凄すぎて怖い、めっちゃ笑わせてもらった。体張り具合に勢いがあるだけじゃなくて、歌もお上手。

特にジャジーでブルースなナンバーSAKOKU(feat.オシャレキシこと上原ひろみ)を幕開けに歌い上げていて「かっっこいー!」ってなった。

圧倒的な歌声浦嶋りんこさん

この人の歌に関して気軽に上手だとか言ったらもはや失礼にあたるやつ。浦嶋さんのレキシが聞けてラッキーな具合。「もっと聞かせて~はは~!」って心の中で平伏した。役柄も腰元とか卑弥呼とかぶっ飛んでて面白かった。

 

締め?

松岡茉優さんの全身全霊な演技もよかったし、井上小百合ちゃんはユニバのクルーみたいでかわいかったし声もきれいだし、佐藤流司の刀剣で鍛えた刀捌きとイケメンキャラも決まってて面白かったし(こきん君に「チュ」って言うところ笑った)、八嶋さんは池ちゃんにしか見えなかったし、みんなすごかった。お歌も上手だし。

色んなキャストさんが活躍してたけど書ききれない、あ、龍馬伝の龍馬(福山雅治)も似てて笑った。

パンフレットやポスターのデザインもオシャレでかわいい。公式サイトも。

ていうかやっぱりレキシの歌っていいな。舞台って面白いな。

結局結論はそこ。これをきっかけにもっといろんな人に聞いてほしい。

 f:id:tomoshka:20190416195841j:plain

追記)帰り道、同行者に「GOEMONなかったな」と言われた。確かにちょっと残念だったが、「ビック門左衛門(三浦大知)の歌はカンタンじゃないからな~」と上から目線で語っておいた。

お気軽に感想
ともしゅかの質問箱です | Peing -質問箱-

youtu.be

youtu.be